氷山の一角

なぜ人に依頼する際、申し訳ない気持ちになるのか

みなさん、こんにちは。

今日もブログを見にきてくれて、ありがとうございます。

今日は、人になにか依頼するときに発生する、申し訳ない気持ちについて、話をしていきたいと思います。

なんだか迷惑をかけている気分になる、相手に嫌な気持ちをさせてしまってないかなど、ぼくは結構考えてしまいます。これはかなり心理的に辛い状況でして、どうすればこのストレスから逃れられるか解決策を出したくて考えていました。

今回はその解決策について話していきますので、よろしくお願いします。

人に依頼をする=タプタプのコップにさらに水を注ぐようなもの

ぼくのイメージだと、人に何かを依頼する際は、タプタプに水が入ったコップにさらに水を注ぐような認識で捉えています。

現状ですら忙しいのに、さらに依頼をしてはその人の首を絞めることになってしまう。それは避けたいのに頼まなくてはいけない、その際の心苦しさが、申し訳ない気持ちを生んでいるのだと思います。

人に依頼する際のぼくのイメージ

これは一見優しそうな人のイメージを与えますが、そうではなくて、非常に利己的な心理現象だと捉えています。

なにか迷惑をかける、するともうその迷惑をかけられたくない人は、ぼくから距離を置くことになるでしょう。そうなるとぼくとしては困るので、申し訳ない気持ちを発生させて、なにか別のことでその埋め合わせをしようなどという行動を取らせようとします。

相手のためと言っておきながら、実は自分のためなのです。

ここまでで、人に依頼する際に、なぜ申し訳ない気持ちが発生するかについては、

  • 依頼する→
  • その人の負担になる→
  • そうなるとその人は自分から距離を置いてしまう→
  • それを避けるために申し訳ない気持ちを発生させて、別のことで埋め合わせさせようとする。

という心理の働きから起こっていると説明してきました。

それでも依頼しなければいけない時はどうすればいいのでしょう。この「申し訳ない・・・」という気持ちを発生させなければいけないのでしょうか。

ここでぼくが提案させてもらうのは、そうではなくて、実は依頼することが、その人の水を減らすことになると、発想の転換をすることなのです。そのことについて説明していきます。

この仕事を受ける=その人の負担を減らすロジックを作ってあげる

例えばなにか物を売る仕事をしている人が、もうちょっと物の納期を早めることを、メーカー側と調整するとします。

普通だったら納期を早めるために労力がかかるでしょうから、メーカー側は嫌がります。では申し訳ないという気持ちで頼み込めばいいのでしょうか。いえ、それでは心が疲弊して、それをすることは続かないでしょう。

そうではなくて、まずその早めなければいけない理由を、きちんと相手に伝えるべきです

お客さんがどうしてもの理由で少しでも早く納めなければいけないのが理由だったとしましょう。もしメーカー側がそこに共感してくれれば調整をしてくれるでしょう。しかしお客さんの言うことなんて知ったことか、早めることはできないと断られたどうしましょうか。

そうしたらなぜ早めることができないかを今度はメーカー側にヒアリングすべきです。なぜ早められないんですか、と。

そこで例えば「このお客さんはいつも早めろ、早めろと言ってくる、毎回やってたのならこっちの身が持たない」が理由だったとしましょう。そうしたらそのお客さんにその事情を伝え、きついことを理解してもらう必要があります。

このように調整ごとを何回もするうちに、関係者が全員腹落ちする解が出てきます。

「じゃあ今回は納期を早めます。でも毎回はやっぱりきついから、今後はどんなことがあっても1週間前には早める旨の連絡をすることにしましょう。そうなればこんなにお互いバタバタしなくてよくなるから」と。

これって依頼はしてますけど、相手のコップから水が溢れてますでしょうか。逆に今後の負担が減り、ハッピーになってはいませんでしょうか。

このように、依頼は相手の負荷を高めるものではないのです。この依頼ごとを受けることによって、受け手側に十分メリットがあることなんだと、相手に理解してもらう必要があります。それを可能にするのはコミュニケーションです。相手に自分の要望を伝えそれが却下されるのであればその理由をちゃんと聞く必要があります。ダメと言われました、で帰ってしまっては永久に問題は解決されることはありません。Noという回答に着目するのではなく、Noと言った理由に着目するのです。

氷山はあんなに大きいイメージがありますが、実は見えているのはその一部に過ぎません。海の下にはその何倍もの氷山が埋まっています。目に見えている部分だけでなく、根っこの部分を捉える必要があります。

結局はコミュニケーションが大事

ここまで色々話をさせてもらいましたが、要は一番重要なのはコミュニケーションと言うことです。自分の依頼を他人に伝えるだけではコミュニケーション、キャッチボールにはなりません。それはボールを投げているだけです。せっかくNoというボールを返してくれたのですから、その理由を聞きましょう。そうやってお互いコミュニケーションをすることで、最適解が生まれてくるのだと思います。

今回は以上になります。

今回もお読みいただき、ありがとうございました。

2022-06-25|
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