(132) 子育てをがんばっている、お父さん、お母さんへ。どうか自分を責めないでほしい。

今日もブログを読んでもらって、ありがとうございます。

今日は、子育てをテーマに、話をさせてもらいたいと思います。

うちは、夫婦共働きで、お互いフルタイム(常勤8時間)で働いています。

そして子どもが2人いて、小学生と保育園に通っています。

元々ぼくが子どもの頃は、父親が働いて、母親は専業主婦でした(ぼくが中学生くらいになると働きに出かけましたが)

そんな家庭で育ったので、家事はほぼ母親がしてくれるものと考えていました。

しかし今のような環境で過ごすようになって、母親だけが家事をするなんて、ありえません。

お互い同じ時間を働いているのだから、家事と育児も半分ずつでないと、公平にはなりません。

ぼくは家事と育児は母親がするものという固定概念があったので、この考えに慣れるまで、非常に苦労しました。と言いますか、実はまだ母親がするべきだろうと、どこか心の中で考えている節さえあります。

ただそんな考え方をして共働きが成立するわけはなく、家事育児は半分ずつという考え方の元、日々を過ごしています。

しかし仕事をフルで行いつつ、家事育児も半分やることは、並大抵のことではありません。

ぼくは独身時代や子どもができる前までは、文字通り朝から晩まで働く毎日でした。しかし子どもができてからはそんなことはできません。終電を気にしながら働く毎日はやめ、今はなんとか8時までには家に帰るように仕事を終わらせる日々です。

通勤時間が1時間ほどあるため、6時半〜7時には会社を出なければなりません。定時がおおよそ5時半のため、残業できるとしても1〜1時間半です。毎日夜遅くまで残業している人ならわかると思いますが、一日1〜1時間半の残業時間なんて、ないに等しいです。

ぼくの場合は終わらなかった分は朝に仕事をして片付けますが、それでも残業できて2時間とかそこらでしょう。早く終わるために、仕事のやり方は抜本的に変えました。

それでも突発的なことはどうしても発生してしまうものです。夜遅くなる時もあるでしょう。そういう時は仕事と家庭の板挟みに遭い、常に苦しい思いをすることでしょう。

そんな共働き世帯ですが、今後ますます増えていくと思われます。数十年前と比べて、寿退社という言葉は少なくなりました。育児休暇を経て、復帰する人が増えてきました。

以下のグラフは、厚生労働省が発表している、第一子出産前後の妻の継続就業率・育児休業利用状況をまとめたものです。

約7割の女性が第1子出産後も就業継続しており、出産を機に退職するのは3割にとどまるデータが出ています。

引用は、令和5年5月30日「今後の仕事と育児・介護の両立支援に関する研究会(第8回)」から。

こちらのグラフを見ればわかるように、出産後も働く女性の方が、割合的には多い結果となっています。もちろん出産後働くのも退職するのも個人の自由であるため、どちらが良い・悪いという話では、決してありません。

ただ数値上、出産後も働く女性の割合が、年々増えていることは、グラフから認識できると思います。

このような状況であるため、共働きとなる家庭は増えています。またどんどんフルタイムで働く母親の割合も増えていくことでしょう。

様々なデータが出ていますが、根本の考えを見れば、要因は明らかです。

今後人口が減少していくのは目に見えています。その中でGDPを上げていくには、一人当たりの生産性を高める必要があります。もちろん効率ややり方の見直し、近年ではAIの導入など言われていますが、単純な話、一人当たりの労働時間を増やすことが、生産性に直結していきます。

ただし、労働時間は労働基準法で上限は決まっていますので、どうするか。そう、非正規や、育児時短をしている人をフルタイム化して働いてもらう。そういう全体の流れができてしまっている状況かと思います。

上記のことから、ますます子どもを育てながらフルタイムで働く夫婦は、増えていくことと思います。

しかし途中でも話したように、仕事をしながら、家事育児をこなすのは並大抵のことではありません。自分の時間はほぼ全て仕事・家事・育児に消えていくことでしょう。

もしこのブログを読んでくれている人が、そんな大変な毎日を送っている、お父さん・お母さんであれば、あなたに伝えたいことがあります。(それを伝えるのが、この記事の目的でした)

まずものすごく大変なのに、それをこなしているあなたは、とてもすごいことをしています。それは絶対、自信にしていい。普通はできません。精神力もなければ続けられませんし、忍耐力も必要です。それをこなせているあなたは、どうぞ自分を誇りにしてください。

そしてどうか自分を責めないで欲しいのです。こんな無理難題をこなしているのですから、当然いつも100点満点を取ることは不可能です。優しい人でしょうから、職場に迷惑をかけているな、とか、家族に十分なことをしてあげられてないな、とかたくさん自分を責めることがあるでしょう。

しかし土台、無理なことをしているのです。それをあなたとあなたのパートナーでなんとか対応しているのです。それだけで素晴らしく、無茶振りになんとか対応している毎日なのです。ですから当然100%はできません。

周りを見ると、完璧にこなしている方を見ることもあるのでしょう。ただそれは例外であり、ほぼ全ての人が完璧にはこなせません。

どうか自分やパートナーのことを思いやり、自分たちを大切になさってください。

大丈夫です、あなたはできています。それを誇りに思ってください。

今回は以上になります。お読みいただき、ありがとうございました。

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