3円で、ズームレンズを単焦点にする方法 「ズーふう」

今日もブログを見に来ていただき、ありがとうございます。

今日はぼくがカメラで写真を撮っていて、疑問というか不満に思った点から発明した方法について、シェアしていきたいと思います。

発明と言っていますが、カメラをやっている方だったら、一度は思い付く内容です。しかし実際に試行した人は少ないのではないでしょうか。

それは、ズームレンズのリングを固定化し、単焦点化させることです。なぜぼくがその試行をしたのか、そしてその結果がどうなったかについて書いていきたいと思います。

広角の単焦点レンズ、高すぎる

まず、そもそもこの、ズームレンズを単焦点化したいと思ったきっかけとして、広角の単焦点レンズが欲しいというニーズがありました。

ぼくが持っているのはキヤノンのAPSーCのカメラで、持っている広角レンズが「EF-S 10-18mm f/4.5-5.6 IS STM」です。キヤノンのAPSーCのため、35mm換算で、16-29mmの焦点距離を持ち、超広角まで幅を持っているズームレンズです。

正直ぼくはズームレンズが苦手です。その理由として、構図を決める時、焦点距離をいくつにするか、考えなければならないためです。さくっと撮りたいのに、焦点距離を決めるという頭の動作が1工程増えます。これが苦手で、単焦点レンズばかり使います。

広角レンズも単焦点を使いたいのですが、EFレンズで広角単焦点となると、ぼくが調べた限り、お眼鏡に叶うのは以下2つでした。

1つ目はEF14mm F2.8L II USMです。2007年発売ということで、まだそれでも最近のレンズとも言え、APSーCにつけても焦点距離22mmということで、超広角レンズとして活躍してくれそうです。しかし、中古でも10万円弱かかり、かなりの出費がかかります。

2つ目はEF20mm F2.8 USMです。1992年発売の相当古いレンズのためもあってか、中古で3万円弱で購入できます。しかし、30年以上前のレンズというのと、35mm換算で焦点距離が36mmになってしまい、超広角レンズとは言えなくなってしまうところが、難点でした。

このように、費用面や古さ、焦点距離の不足から、わざわざ広角単焦点レンズを購入するモチベーションが上がりませんでした。そのとき閃いたのが、今持っている超広角ズームレンズを、単焦点レンズのように使えばいいのではないか、ということでした。

画角調整の自由を封印する

ぼくが所有しているEF-S 10-18mmは、ズームレンズのリングをくるくると回すと、10-18mmの間で、焦点距離が自由自在に決められます。

この自由自在に決められるというのが、非常に厄介です。自由に決められるということは、自分で決めないといけないということです。10、11、12と、1段階ごとに決めるのではなく、くるくる回して任意の数値にアナログで決められます。少しでも回すと画角が変わるので、その決定には精神力を使います。

仕事などで、後ろに下がれなかったり、前に進めなかったりする場合で任意の写真を撮影しなくてはいけない時は、ズームレンズは非常に頼もしい相棒になります。

しかしぼくのように趣味で好きで撮っている人間は、決められた場所ではなく、自分で場所は自由に決められます。その上にズームレンズで画角も決めることができると、決めることが多すぎて、かえってオペレーションが煩雑になります。

その上でも単焦点レンズというのはシンプルで良いのです。

誰もが思い付く方法。それはガムテープで縛る。

では実際にどうすればズームレンズを単焦点レンズ化できるのでしょうか。それは非常に簡単です。ズームレンズのリングにガムテープを貼り付けて、リングを回せなくするのです。

テカテカした黒いガムテープが見えますでしょうか。

ズームレンズの筒の4分の3をガムテープで1周巻き、リングが回せないようになっています。これを行うことで得られるメリットは2つあります。

1.焦点距離が見えないことにより、雑念がなくなる。

以下の画像は、ガムテープを少し剥がし、焦点距離が見える状態にしています。

この10、12、14、16、18というメモリが厄介です。これを見ると、10-18まで自在に焦点距離を変えられることが、視覚的に認知できてしまいます。

しかし最初のガムテープで塞いだ方を見てみてください。只の黒い筒に見えます。要はこいつは最初からズームレンズではないんだ、焦点距離が1つの単焦点レンズなんだと、変に惑わされることがなくなります。

2.リングの存在を忘れる

2つ目のメリットとして、ズームリングの存在を忘れさせてくれることにあります。変にガムテープを巻く面積を小さくして、半周くらいに留めると、カメラを構えた時に人差し指と中指あたりでリングの触感を感じられてしまいます

リングがあると認識した瞬間、リングを回したくなります。これは悪魔のささやきです。アルコール依存症患者の前にビールを置いたり、糖尿病患者の前にイクラを置くのと同義です。

まず感じさせないことが重要です。そのためにはガムテープで巻いて、リングの存在を消します。こうすることで、これはズームレンズではないのだと、脳に認識させることに成功します。

超広角・単焦点レンズのできあがり

こうすることで、ガムテ代だけで、ズームレンズが単焦点レンズに生まれ変わりました。

かかった費用は、

10mの黒ガムテ110円のうち、25cmを使ったため、
10m=1,000cm、1,000/25=40。110➗40=約3円となります。

難点

難点はいくつかあります。これは今後改良する必要があります。

まず1つ目はテカテカしてちょっとカッコ悪いこと。見た目はあまり気にしないぼくですが、少しテカリが気になります。テカリのないマットな質感のガムテープを購入し、貼り替える予定です。

あとは、ガムテープの隙間から雨などの水が侵入し、すぐ剥げてしまうのではないかというリスクです。ここばかりは雨の日に使ってみないとわからないので、今後調査・検討していきたいと思います。

メリット

この超広角単焦点レンズのおかげで、画角の練習にもなります。今は一番広角側の10mmに固定していますので、35mm換算で16mmの世界で撮影できています。今まではちょこちょこリングをいじり、望遠側の18mm側に変えてしまっていましたが、10mm固定ということで、10mmの世界とはこういう画角なのかということで、撮影するたびに勉強になります。

ここまで読んでくださってありがとうございます。いかがでしたでしょうか。

ズームレンズが逆に煩雑になっており、単焦点レンズを買いたいが、お金がない人向けに、ご紹介させていただきました。このやり方は、「”ズー”ムレンズを”ふう”印する」、略して、「ズーふう」とぼくは呼んでいます。

工夫次第でお金をかけなくても楽しい写真生活が送れると思いますので、一緒に楽しんでいきましょう。

以上

そらはひろかった

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