(122) なんのために生まれて、なにをして生きるのか

アンパンマンの歌詞である。

「なんのために生まれて
 なにをして生きるのか

 こたえられないなんて
 そんなのはいやだ」

やなせさんは、この歌詞にどういった意味を込めたのか。

ぼくはしばらくこの解が出せずに悶々としていた。

なんのために生まれたのか

まず生まれた理由を問いている。

当然ながら生まれたときの記憶なんてない。

自分がどうして生まれてきたのかなんてわからない。

だから、自分でこの答えを見つけなければならない。

なにをして生きるのか

これは現在から未来の話をしているので、
今の自分の考え次第で、どうとでもなる。

しかしどうとでもなるから難しいのだ。

自分はなにをして生きていきたいのか。

元々の理由がわからないから、
さらにこれからどうすればいいのか
わからなくなる。

これを繰り返していると、答えが出ずに悶絶する。

やなせたかしさんからの質問に、いつまでも答えられない自分がいる。

安田さんのポッドキャスト

やはりここでも安田佳生さんの言葉が、突破口を開いてくれた。

安田佳生さんが弁護士の向井蘭さんの番組に出演した時の会が
痛烈におもしろい。

もう4、5回聞いている。

第31回 特別ゲスト・安田佳生氏「人は、生きるために働いている訳ではない?」

ここで安田さんは、人間は元来、不真面目人間であると説いている。

普通は食えないものを、煮たり焼いたりしてなんとか食っている。

かと思いきや、ものすごい速い玉を、金属製の棒で叩いて飛ばして、それに何十万人が熱狂している。

なぜか食うには事足りているはずなのに、毎日鉄製の箱にぎゅうぎゅう詰めに押し込まれて、どこかに運ばれていく。

他の生物から見たら、こんなに不思議な行動をする動物は、
他に類を見ない。

人間はなにをしに、この地球にやってきたのか。

それは楽しむためである。

そして楽しむためには、自分の好きなこと、得意なことで人の役に立つ。それをも楽しみにもなる。

仕事への捉え方を、どれだけお金を稼いでいるかという指標に、頼りすぎている。お金がもらえなくても誰かの役に立っているのであれば、それは仕事である。

こういったことを、ポッドキャスト内で話していたと思う。

そう、ぼくらは、楽しむために生まれてきたんだと思う。

そしてここからはぼくの個人的な考えだが、楽しむために生まれてきて、
次、どう生きるかという問題に直面するが、ぼくは、「楽して生きればいい」と思っている。

楽しむために生まれてきて、さらに楽しむことを目的にしてしまうと、楽しめてないことが罪になってしまう。

そうではなくて、もっと肩の力を抜こうぜ、と。

楽しむことを念頭においてはおくけど、無理に楽しもうとしなくていい。

そんなくらいの心持ちで、全てに対して向かっていけばいい。

そう考えると、人生、楽しくないか?

以上

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