3人の将軍

むかしむかしあるところに、広大な領土を持った王様がいました。

その王様はもっと自分の領土が欲しくなり、他国と戦うこともありました。

その時将軍に、自分の国の民を数千人と分けて、戦に行ってもらい、戦ってもらっていました。

しかしなんの訓練も受けておらず、いつもは畑を耕している民をもらっても、将軍としては戦で戦えるようにするには自分で彼らを訓練しなければならず、正直、ちゃんとした兵士をもらいたいと思っていました。

しかも、もし戦で戦えなかったら将軍を死刑にすると王様に言われるし、もし戦に勝っても大きな報酬をもらえるわけでもないし、損じゃないかとも思っていました。

ただ、戦に行くのを拒むとそれはそれで死刑にされるしで、ほとほと嫌気がさしていました。

そんなとき、隣の国で将軍のポストを探しているということで、その将軍は隣の国に行ってしまいました。そこでは兵士を渡してくれるし、戦で勝ったらちゃんと報酬が出る国でした。

比べるまでもないと将軍は思い、隣の国に行ってしまいました。

またあるところにはまた別の将軍がいました。別の将軍も、兵士をくれず、報酬もくれず、断ったら死刑になるその王様にほとほと嫌気がさしていましたが、隣の国に移って自分がやっていけるかどうか不安で特に何も動かないまま、一生を終えました。

またあるところには、別の別の将軍がいました。その将軍には夢がありました。戦なんてやめて平和な世界を作りたいと思っていました。別の別の将軍は一旦隣の国に移り、その隣の国の王様と仲良くなり、前にいた国の王様と和平を結んでもらうように調整しました。

こうして2つの国で戦はなくなり、平和な世の中になったということです。

めでたし、めでたし。

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