(40) マイナスな感情とは、どう付き合っていけばいいのか?

マイナスな感情と一口で言っても、さまざまなものがある。

怒り、ストレス、不安・・・。そう言ったものをぼくは「マイナスな感情」とか、「ネガティブな感情」と言っている。

これらは決して気持ちのいい感情ではない。どよんと気分は落ち込むし、吐き気も催したりする。

こういう感情を感じるときは、何か嫌なものに対峙している時や、自分が好きなことができなかったり、物事がうまくいかなかった時に感じることが多い。

こういう感情とはどう向き合っていけばいいのか。

マイナスな感情は悪いものではない

まず一つ言えることは、この感情は悪いものではないと、頭の中では理解することだ。

もしこういったネガティブな感情を抱かなかったらどうなっていたであろう。

本当は嫌なことなのに、「嫌だ」とネガティブな感情は湧き起こらず、逆に「楽しい」なんていう感情が芽生えてしまっていたらどうなっていただろう?

本当は嫌なのに「楽しい!」と感じてしまって、ずっとその嫌なことをしてしまっていたであろう。そう言った意味だと、この「嫌だ」と言うあの気持ち悪い感じは、その事象に対して拒否反応を示していることがわかる。ネガティブな感情が起きる時は、その相手や事象が好きではないと言うこと、離れるべきと警鐘を鳴らしてくれているのだ。このままずっと一緒にいるとあなたにとって悪いことが起きる、そう言うふうに本能が教えてくれているのだ。

だからマイナスの感情が出た時は、「あ、自分はこのことが嫌なんだな」と頭で理解するようにしよう。そしてよく言うことだが、まずは紙や携帯のメモ帳にそれを書き出してみる。

このネガティブな感情の長所は、反射的に「これは嫌だ!」と言うことはわかる点なのだが、短所として具体的に何が嫌なのかがわからないことだ。

だから、何が嫌なのかわかるように、紙に書き出すなどして可視化する必要がある。

ただ急に紙や携帯で打ち出すのが面倒な時も、もちろんあると思う。

その時おすすめしたいのが、独り言を言うことである。

自分はこの事象や相手が嫌なんだと、一人でボソッと言うのである。

そうすることにより、何か嫌なことがあった際、それを変に克服するのではなく、嫌だと言うことを認識し、受け入れられる。受け入れられたら不思議なものでストレスやイライラや吐き気みたいなものは収まる。

だからもしかすると、ストレスやイライラや吐き気の原因は、その嫌なものが襲いかかってくるのが怖くて、ストレスホルモン的なものを分泌しているのかもしれない。いっそのこと、自分はそれを怖がっているんだと、口に出して耳で聞くことで、ある意味、客観的になれるのかもしれない。

独り言を言うと、落ち着く

ここでいう客観的と言うのは、誰かが何かを言って、それを聞くと言うことである。独り言の素晴らしいところは、客観的になれるところである。

普通、一人でいれば、自分の声を耳にすることはない。自分の頭の中で考えていればいいので、わざわざ声に出す必要はない。

何か耳にすると言うことは、基本的に外部で発生した音を聞くときのみである。だから何かを聞くと、それは自分ではなく他人が発した音と言う風に捉えることがデファクトスタンダードになっている。

そのため、独り言を聞くと、それは自分ではなく、誰かが喋っていると言う風に捉えることが多く、自分ではなく他人事という風にも捉えることができ、落ち着くことができる。落ち着くことができるのは自分の中で発生したことではなく、自分でない他人に起きた事象だからである。自分に嫌なことが襲いかかればそれは焦るが、赤の他人に起きた事象であれば、それほど焦る必要はない。

客観的になり、自分の状況を受け入れる

重要なのはどれだけ客観的になれて、落ち着けるかと言うことだと思う。そのために、紙に書いたり独り言を言ったりして、一旦頭の中から不安を取り出して可視化して対峙していく必要がある。

自分に危機が迫ってるとなって焦らない人はほとんどいないと思う。自分が身動きが取れずに、爆弾の火花がどんどん自分に迫ってきていたら、それは焦るだろう。

でも焦ってもパニックになるだけ。大事なのはそんな自分を宙の上から眺めている自分をイメージし、周りを見る余裕を持つことだ。そのためにはその不安を自分から切り離し、距離を取る必要がある。

あとは深呼吸も大事。不安にペースをかき乱されることなく、自分のペースでやるものだから、自分の調子をもとに戻すことができる。いかにかき乱されず自分のペースを保つか、それが大事である。

以上

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