(54) できなかったら引き返せばいい

欲を持つことを、別に悪いことだとは思わない。

自分がやりたいことをやればいいと思う。

しかし、自分がやりたいことを、いつも達成できるとは限らない。絶対はないのだ。

だから、たまにはやりたくてもできないことが起きてくる。

そういうとき、自分を責めがちである。なんでできないんだと。

しかしできないときはできない。ましてやそのやりたいことがレベルの高いことであればなおさらだ。

たとえば海外旅行にぼくは一人で行きたいと思っている。これはやりたいことに他ならない。

しかし、仕事や家族、お金、そして今の世の中の情勢を鑑みると、行くのは無理である。

ここにやりたい気持ちと、やれない現状をギャップが出てくる。

しかし、さきほども言ったように、やりたくてもできないことなんていくらでもある。

そのときに重要なことはできない自分を責めないということだ。

もしやりたいことができなくても、それで別になにかを失うわけではない。できなくても今までの自分から、なにも変わっていない。

やりたいことをやるということは、糸を紡ぐようなものだと、ぼくは思う。糸を紡んでいって、1つの服を作っていくイメージだ。

紡ごうと思って順調なときは良いだろう。しかし途中で糸が絡まるときもあるだろう。

よく紐が絡んで団子になってしまい、解けなくなってしまったことはないだろうか。

できなくなって苦しんでいる様子が、あの糸が絡まった様子と、ひどく似ている気がする。

もし糸が絡まったらどうすればいいか。それは絡まった糸を解いてあげればいい。

そうするとどうなるか?そう、元の糸の状態に戻るだけだ。最初の状態からなにも変わってない。そうしてまた紡いでいけばいい。

絡まったら解く。元の状態に戻る。ただそれだけだ。後退するわけではない。悲観せずにまた歩き出せばいい。

以上

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