(57) ロックとはなにか

いわゆる自分の固定概念のことである。

今までこう言われてきたから、これと違ったことをすると悪いことが起きるはずだ、とか。

今までこの選択をしてうまくきたのだから、これ以外のことをしたら悪いことが起きるはずだ、とかそんなところだ。

朝は早く起きた方がいいし、仕事には早く行った方がいいし、子どもや妻には優しくあるべきだし、掃除洗濯をして綺麗にしておくべきだし、親戚たちにも優しくあるべきだし、あまり自分の意見をズバズバ言うべきではないし、あまり自分のやりたいことばかりをするべきではないし・・・とか、まあ一口で言えば、自分の考えや性格と言っても差し支えない。

ぼくらはこれをやってきたから、今がある。こういう選択肢をとってきたその結果として今があると思っているので、これらから逸脱した行為を取ると、嫌な結果が待っているのではないかと勘繰ってしまう。

今までと違う選択をすることによる不安。

しかし考えてほしいのは、本当に上記の表で言うAと、今の現実に因果関係があるかと言うことだ。

本当に、今まで人に優しくしてきたから、今があるのか。

今まで必死になって勉強してきたから、今があるのか。

今まで真面目に生きてきたから、今があるのか。

確かに、因果関係があるとも言える。しかし100%そうであったと言うわけではないだろう。

勉強を特にしない人生もあった、自分よがりになって生きる人生もあった、ぐうたらと過ごす人生もあった。

なんとなくの勘だが、今までの選択とは真逆の選択をしてきても、なんだかんだ生きてきた気がする。

だからあんまりAをしないとやばい、まずいことが起きると考えすぎるのも良くない気がしている。

別にAをしなくても、大丈夫。まあなんとかなるさ。くらいの気概でいいのかもしれない。

この固定概念(ロック)を外すと、本当に自由に動けるようになってくる。

逆に何も自分の考えが固まっていないと、錨を下ろしていない船のように、ふわふわしてしまうので考えようなのだが、行き詰まった時は自分のロックを一度外してみるといい。

それからまた考えがまとまらないようになってきたら、錨を下ろしてじっくり考えてみるのもいい。

行き詰まったとき、自分のロックに縛られているとき、自分に言い聞かせた方がいい言葉は2つ。

1つは「大丈夫」。

2つ目は「なんとかなるさ」。

これらがぼくらのロックを外してくれるいいきっかけを作ってくれる。

以上

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