(82) 島崎 国語辞典
ぼくの場合、よく言葉の意味を考えるのだが、色々と調べてそのままにしてしまっている。
良い機会なので、ここでまとめてみたい。
あくまでこれらはぼくが捉える、その言葉の意味たちである。今回はほんの一部だが、今後これに注ぎ足していきたい。
あ行
- ありがとう:
「有難い」というくらいだから、あるのが大変珍しいこと。ラッキーなこと。普通は出会えないこと。感謝の気持ちが、心の底から湧き出てくるもの。
- 嫌(いや):
右側の「兼ねる」という字は、ものを集合させて、先を尖らせるという意味がある。ここから「チクチクする、嫌だ」みたいなイメージができたそう。ぼくの場合は、いがぐりを想像している。あのチクチクした感じが好きな人はあまりいないだろう。
か行
- 書く:
自分の脳のキャパシティは限られているので、一旦何かに悩んだら、紙に書き出してみることをお勧めする。書くことの良いところは、頭で考えるのと違って、思考が残ることだ。
- 考える:
この字はロダンの考える人のように、うーんと悩み考えているイメージがある。考えすぎはよくないものだ。 - 恐怖:
死にたくないという気持ちから発せられるもの。しかしあくまで生きるためのツールであり、ものは使いよう。
- 困る:
「困」の字は、一本の木が、塀に囲まれて、四面楚歌な様子。打つ手がなくて、困ったという感じ。
さ行
- 幸せ:
相対的なもの。絶対的なものではない。同じ水でも、砂漠で飲む水と、クーラーの効いた部屋で飲む水では、同じ物質でも、全然受け取り方が異なる。
「あばたもえくぼ」というがまさにその通りで、自分の受け取り方やその環境次第で、物質的には同じでも、全く違う結果になってしまう。 - 仕事:
物事に仕えること。何かをすること。だから何かをしたら仕事をしたことになる。誰かの役に立とうとするよりも、まず自分がやりたいことをした方がいい。その中で自分の仕事が誰かの役に立つのであれば、その集団で重宝されるはず。その中で生きていけばいい。
- 死ぬ:
動かなくなること。反応を示さないこと。あまり近寄りたくないもの。しかしいずれみなそうなるもの。避けられないもの。 - 自由:
昔あるところに、田舎に住むねずみと、都会に住むねずみがいた。田舎のねずみは質素な暮らしに嫌気が差し、友達のねずみが住む都会に遊びに出かけた。
そこでは豪華な食事、煌びやかな生活を送る友達のねずみがいた。いざ自分もそのご馳走にありつこうとした時である。突然人間が現れ、自分達を殺そうとしてきた。なんとか命からがら逃げたが、こんな危険な都会より、人間がいなく、自由に暮らすことのできる田舎の方がよっぽどいいと言って帰っていったそうな。
このように、質素な暮らしで自由がないと思っていたとしても、それに比較してひどい状況を見ると、相対的に今の暮らしがとても自由に溢れているものだと気づく。
このように、自由というのも幸せに似ていて、より自由な人を見るとそれと比較して悲観し、その生活に嫉妬するが、自分より自由のない生活で暮らす人を見ると、自分が良い生活をしているふうに見える。自由なんて、自分の捉え方次第で可変な存在なのである。
- すみません:
相手に迷惑をかけて、詫びること。相手のペースに自分が合わせられず、自分を責め、今後相手のペースに合わせられることを宣誓すること。
た行
- 楽しい:
「楽」という字は楽器、音楽に使われることから、歌や音に由来しているらしい。川のせせらぎには心癒され、雷鳴の音には恐怖を覚えるだろう。その音たちは人間の本能に結びついているところが大きく、楽しいという感情も、人間が素直に心地よく、生きるのにとても有用なものと捉えていいのではないかと考えている。
- 疲れた:
キャパオーバーな状態。しかし脳がバグってしまっているので、何かをするのをやめられない、ランナーズハイな状態。そういう時はまず電子機器から自分を遠ざけ、散歩をいくことをお勧めする。これ以上の情報の流入を避けるべきである。
な行
- 悩み:
悩むことができるということは、選択肢が複数あるということ。贅沢な悩み。 - 人間:
動物の中で、生存する目的の意味を考えてしまうもの。答えのないものに、自分なりの答えを作り出せる存在。
は行
- 評価:
自分の尺度で、相手を推し量ること。生きるためには重要な行為であるが、それはあくまで自分から見た相手、ということで、絶対的ではないことに注意したい。
ま行
- まじめ:
一つのことに集中してしまい、他の物事が頭に入らなくなってしまう状態を指す。あまりいい意味で使われないこともあるが、ぼくはいい意味だと思っている。
- 難しい:
やる手段、方法がわからない、もしくは手段がわかっていても、それにかかる工数が膨大で、辟易してしまう様子。
- 面倒くさい:
緊急性が低いもの。その物事への対処にかかる工数が大きく、気が乗らない様子。こういう時は、まず1から10までやろうとするのではなく、まず1をやってみる。そうすると、トントン拍子にうまく進むことがある。
や行
- やばい:
脳で考えるより、体が動くこと。本当にまずいことは、頭で考えるより先に体が動いてくれる。
- やらなきゃいけない:
自分でこうあるべきというルールを作り、それに苦しんでいる状態。 - 許す:
相手を自分の中に受け入れる。最初は拒絶反応があっても、なんとかそれを受け入れてあげること。キャパシティーというものだ。これを広げるためには、さまざまな人やことと触れ合わなければいけない。
- 良い:
他人基準ではなく、自分にとって、都合がいいこと。
ら行
- 落語:
落語は、人間の業である。や、師匠に落語をするなと言われてもするくらいの意気込みがなければならないなど、立川談志さんの言葉には感銘を受けた。
人間の人生は辛すぎるので、ジョークや落語などを挟みつつでないと、本当につまらない人生になってしまう。
わ行
- 分かる:
わかるは「分ける」こと、つまり仕分けに似ていると思う。わからないことがあったら、細分化してみる。そうすることで理解が進む。まずわからないことがあれば、紙に書き出す。そしてなぜなぜを繰り返し、そのものの正体を暴いていく。
以上
2023-08-12 by
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