(41) 自分のペースはどう守っていけばいいのか
本当は自分はこうしたいのに、うまくいかない時が多いと思う。
本当は「〜〜」ということをしたいのに、何かに妨げられてそれができない。
これは一体全体、どうして起きるのか。
それは、本当はやりたいことと、違う何かを天秤にかけた時、後者の方が大事だと思うから、自分のやりたいことは我慢し、それにより自分のペースは乱され、疲れてしまうのであろう。
では、その、自分がやりたいものを我慢してまでやる”何か”とは何なんだろうか。
自分より大事なもの
それは、今までの人生で培ってきた、自分の中での”真実”のことだと思う。
AをすればBになる。
CをしないとDになるという方程式のようなものがあり、それを大事に思っているからこそ、自分のやりたいことを押さえつけてまで、それら方程式の通りに行動するように、インプットしている。
自分が最優先と思い込ませる
これを打開するには、まず「自分のやりたいことが最優先である」ということを、頭の中にインプットさせる方法がある。
しかしこれには即効性はなく、時間をかけてゆっくり、それこそ何年もかけてインプットしていくものである。一朝一夕にできたらそれこそ、人間の性格なんて簡単に変化してしまうことになる。性格を変えるのは難しく、変えるとしても何年もかけて少しずつ変えていくものだ。(たまに大きな出来事があって、変わらざるを得ないという特例もあるが)
そう考えていくと、この”方程式”に縛られながら生きていくことになる。そしてこの方程式は一朝一夕には変わっていかないとも書いた。だがこの方程式に縛られず、自分の好きなことを自由にしていきたい場合どうすればいいのか。
あまり気負わない
そのためにはまずあまり気負ってはいけないことが挙げられる。もっと自分はこうしたいんだという気持ちを優先するあまり、方程式を無視すると、とても大きなストレスを伴う。やはり自分はその方程式を信じてきたからこそ、今の自分があると信じており、それに逆らう行動をするのには待ったがかかる。
それは正直しょうがないし、どうしようもない。今まで自分が培ってきたものなのだから、否定してしまうも勿体無い。だから一番いいのはその方程式は残しつつ、自分の好きなこともできる新たな方程式を発掘するしかない。
しかしこれは言うはやすしで、そんなこと言って新しい方程式が簡単に見つかるものではない。大変だがもがいていくしかない。もがいてもがいて、新しいものを発見するしかないのである。
一艘のボートの上でどう行動するか
イメージとしては海の中で一艘のボートで漂流しているのが、ぼくの中で一番近い。波に揉まれ、時には嵐にもなる海である。しかし自分ができるのは多少オールを漕いで進むのみである。
それでもしかし何もしなかったらそれこそ潮流に流されるのみである。オールを漕げば幾分自分が行きたい方向に進むことができる。それはゼロではないのだ。
もがいてもがいて、漕いで漕いで、新しいやり方を模索していくしかない。もがくのをやめ、オールを手放したら、もうそれは周りに飲み込まれるだけである。たまたま自分の行きたい方向に進めるかもしれないが、それは単なる偶然である。
自分のペースとは自分のやりたいようにすることではないと思う。自分のやりたいようにできない場合、それにどう対処するのかも自分らしさが大いに発揮される場面だと思う。
大海の中、自分は1艘のボートの上で、どんな行動を取るのか。波があり自分の思い通りにならない時にどう対処するのか。その対処の仕方に、自分らしさが発揮され、自分らしくいれることで、自分のペースを守ることができると思う。
以上
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