(47) やらなきゃいけないより、やりたいことを。

「やらなきゃいけないこと」とはなんなんだろうか。

ぼくはもうこの問題に、何年、いや何十年と悩まされている気がする。

答えが出たかなと思っても、また少し経つと、いやこれじゃない・・・と思い、また悩み始める。

厄介な問題である。

この「やらなきゃいけない」というのは、やらないとまずいことが起きるということだと思う。

まずいことが起きると、自分にデメリットが生じるので、嫌な気持ちを発生させ、その事態を回避させようとするものだ。

これはアメとムチでいうところの「ムチ」にあたると置き換えられる。

つまりムチというダメージを与えることで、そのダメージを回避したいがために、行動するというものだ。

別の例えで言うと、パン食い競争である。あれもパンを食べたい(別に食べたくない人もいると思うが)ために、走ってパンに食らいつくのであろう。あれはどちらかというとエサが目の前にあって、それを取るために行動するものである。これはアメとムチで言うところの、「アメ」の方である。

逆に、何か後ろから押されて、動かざるを得ないと言うのは「ムチ」である。ゲームのマリオか何かで、ステージがどんどん横にスクロールされてしまい、その場に留まっていられないステージがあった。あのように、後ろからぐいぐいと押されているのが「ムチ」のイメージである。

アメとムチの、ちからの関係

やらなきゃいけない、つまりやらないと痛い目に合うぞと言うのは、ムチの方である。

ムチの方から強制的に押されて、何かをやるイメージがある。

ぼくの提案は、もっと「アメ」体質になろうという話である。

何かを失いたくないからやる、のではなく、何かを得るためにやると言う思考へのチェンジである。

何かを食べる時も、カロリーを得るために食べると言う消極的な理由と、美味しいものを食べたいと言う積極的な理由だと、心に与える影響も全然違ってくる。

このブログだって、毎週書かなきゃいけないと言うより、書きたいから書いていると言う方が、よっぽど精神衛生上良い。

概して、やらなきゃいけないと思っている場合は、できることが当然になっているケースがままある。

そのできる状態を普通としておいてしまうと、減点主義になってしまう。できている状態100点から、できてない状態が発生するとどんどん点数が引かれてしまうのだ。

逆に、アメ思考だと、やれることは当然ではない。今が0点だとして、やれたらどんどん点数が加算されていくのだ。加算主義である。どちらが精神衛生上良いか、ぼくは加点主義の方がやりやすい。

アメは加点主義、ムチは減点主義

何ができないより、何ができたか、または何に自分は引かれるのか。

減点主義より加点主義。そちらの方が生きやすい。

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