(93) やりたくないことはやってはいけない その2
少し前に、「やりたくないことはやってはいけない」という記事を書いた。
驚いたのだが、ほぼ同じタイトルで、そういった主旨のことを書いている方も他にいらっしゃって、びっくりした。
やはり考える人は、考えるテーマなのだろう。
ぼくは、前の記事で、結局はやりたくないことをやっていると元気がなくなるから、やりたいことをやろうといった主旨で文章を書いた。
今日はそれの続きというか、もう少しロジカルに、話を展開していきたいと思う。
やりたくないことをやっていると、どうなる?
これは誰の目から見ても明らかで、明らかに体力・気力・精神力が減っていく。
自分のそれらのエネルギーが吸い取られていって、どんどんパワーがなくなっていってしまう。
だから、自分のやりたくないという気持ちを無視して、頑張ってしまうと、最終的には必ず、崩れてしまう。
なぜやりたくないのに、やるのか
ここで一つ疑問が湧く。
どうしてやりたくないと思っているのに、その気持ちに反してやってしまうのか。
絶対、自分の体力が削られるとわかっているのに、やるのか。
それは時間軸が関係している。今はつらいかもしれないが、将来的に自分にメリットがあるからやるという、未来を見据えて物を言っているのだ。
そしてそのメリットが、今を犠牲にするより、高い効果を発揮すると思っているのだ。
ぼくらは算数ができる。計算ができる。上の図の赤が−2だとして、青が+5だったとすると、合計+3になるから、今を犠牲にして、未来のメリットをゲットした方がよいだろうという思考になるわけだ。
これはとても説明的で、わかりやすい。誰が見ても、確かに、それだったら、今をしょうがないけど、我慢するか、となるわけだ。
しかし、この図の赤をチョイスするのもなかなかはばかれる時がある。
まだしなくていいんじゃないか。今は疲れているから後でやろう。
つまり、今やらずに先延ばしする考え方だ。
確かにこれでもいいだろう。しかし今、赤のマイナスを取らなかったばかりに、将来の青のプラスを取り逃す危険性もある。それだけは肝に銘じた方がいいだろう。
ただ、青を取るばっかりに注力し、赤を先食いし過ぎていると疲れてしまう。
どんなに将来の青を取ったとしても、赤をとり過ぎて疲弊してしまったら、元も子もない。青と取る前に、赤の取りすぎで倒れてしまう。
大事なことは、青(将来)を見過ぎて、赤(現在)をないがしろにしてしまうことだ。
疲れている時は、赤をとり過ぎている可能性が高い。そういう時はもう少し今を大切にして、ゆっくりと休んだ方がいい。
もちろん、その時にも目の前には時間と共に、将来青になるであろう赤が通り過ぎていく。
しかし、この赤は将来青になるが、今摂取すると、とんでもなく疲れる。リソースを取られる。パワーを取られる。
だから、あまり欲を出し過ぎてはいけない。どの赤をとって、それがゆくゆくどんな青になるのか。反射的でなく、計画的に動いていく必要がある。
どういった青を取るために、今赤(犠牲、投資)を行うのか。
大事なことは、赤をむやみやたらに処理しないこと。
他の参考記事:今を犠牲にして、未来に投資する違和感
以上。
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