歴史(7)第二次世界大戦

世界恐慌

第一次世界大戦敗北により、多額の賠償金を負うことになったドイツ。

敗戦国であるドイツにそんなお金が支払えるはずもなく、非常に困窮する。

だが買ったイギリス、フランスも傷つき、お互いお金がなかった。だからどうしてもドイツには賠償金を払ってもらう必要があった。

そこでアメリカだ。最後に参戦したアメリカはまだ余力があり、しかも途中までイギリス、フランスに武器を輸入し、お金も貸していた。

そこでお金があるアメリカがお金がないドイツにお金を貸す。それをドイツはイギリス、フランスに返す。そしてまたそのお金をイギリス、フランスがアメリカに返すという仕組みだ。

最初はアメリカはお金を貸すことになるが、うまく経済が回ってドイツが復活し、お金を自力でイギリス、フランスに返せるようになったら、じきにアメリカの元へもお金が入ってくる。それを見越してのことだった。

しかし世の中そううまくはいかない。好景気であったアメリカで世界恐慌が起こり、一気に不景気の波が世界中に広まったのだ。

なぜ好景気だったアメリカが不景気になったかは諸説あるが、ぼくが一番納得できたのは、段々とイギリスやフランスあたりが元気を取り戻してきて、もうアメリカ一強の時代ではなくなったのでは、と思った投資家たちが、さっと株の投資をやめたことで、一気にそれにみんながついてきてしまい、株価が暴落したという話だ。

ともかく起こってしまった世界恐慌。日本でも起きたバブルの崩壊のもっと巨大なバージョンのようなものだろう。グローバリズムで取引を行なっていた世界各地の国も煽りを受けて、不況になった。

それぞれアメリカは、フランクリン=ルーズベルトが、ニューディール政策を行い、あまり経済に関与してこなかった政府が、あからさまに介入。公共事業を増やすことで、失業率を食い止める施策を打ったりして、景気悪化を食い止めるよう動いた。

イギリス、フランスは植民地を持っていたため、ブロック経済という施策を生み出し、自国と植民地に限って取引を実施し、他国への関与及び他国からの介入を拒む政策を実施した。このように自国と植民地だけにブロックして経済活動を行うことで、他国からの不景気の波を食い止める動きを行った。

しかし敗戦国ドイツは植民地もなかったので、そんなことはできず、不景気の波をモロに受けてしまった。ただでさえ戦争に負けているのにそこにきて世界恐慌。その当時は、教科書で見たことがあるかもしれないが、パン1つ買うのに、リヤカーいっぱいの紙幣を運ばなければいけないという、ハイパーインフレーションが発生。国民の生活は困窮した。

そこで出てきたのが、ヒトラーであった。

ヒトラー

画家志望だったらしいが、軍作や演説によるカリスマ性から出世し、首相となる。ユダヤ人への虐殺(優生主義、選民思想)や強行な軍事政治(ファシズム)など過激なこともたくさんしたが、それだけエキセントリックな人物出ないと、当時のドイツは復活できなかった。

ヒトラー率いるドイツは、同じくファシズム国であるイタリアのムッソリーニと意気投合。イタリアは第一次世界大戦の戦勝国ではあるが、途中寝返ってイギリス・フランス側に付いたので、うまみがほとんどなかった。そこに世界恐慌のダメージを受け、国は疲弊していた。そこにドイツのヒトラーのようにカリスマ性がある人物、ムッソリーニが現れ、イタリアを支配した。

ドイツはまず隣国オーストリア、チェコスロバキアを併合。勢いをつけたドイツはそこから数国を併合し、なんとフランスを一気に攻め落とす破竹の勢いを見せる。正直ここはイギリス・フランスもここまでドイツが盛り返すとは思っていなかったのだろう。

あとはイギリスのみと思ったドイツ。東に目をやると大国ロシアがいる。ロシアを誘いイギリスを倒そうとけしかけるドイツだったが、なんだか乗り気ではないロシア。そこに業を煮やしたドイツはまずロシアに宣戦布告。だがロシアに攻め込んだのが冬の時期。これがよくなかった。港も凍るロシアで、人が生きていけるわけがない。大量の死傷者を出してしまい、ドイツは弱体化。

ここからファシズム国家(ドイツ・イタリア、そして日本も含まれるという)は勢いを落としてしまい、イギリスやアメリカ等の国々に負けてしまい、1945年、終戦を迎えるというのが、第二次世界大戦の流れだ。

ここまでの流れは、オリラジの中田のあっちゃんのYou Tubeを見ることをオススメする。

中田のあっちゃんも動画で言っていたが、ぼくも同じ感じで、なんだか人間の業というか、次の世代には少しずつ直していかないといけない人間の悪いところが露見したのが、第二次世界大戦な気がする。

ここから米露の冷戦やベトナム戦争など、歴史は続いていくが、ひとまず大きな区切りはついたと思うので、ここいらで世界史の勉強は少し休んで、また興味が湧いてきたら、筆を進めていこうかと思う。

お読みいただき、ありがとうございました。ちなみに全ては動画や本でぼくが個人的に学んだことのため、間違っている点が多々あると思う。その際は、優しく指摘いただけると幸いである。

以上。

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