(67) 捨てること

捨てると聞くと、なんとなくネガティブな印象があるのでないか。

よく、断捨離と言って、家の大掃除をしていらないものは捨てるというのは良いイメージがあるかもしれないが、あんまりぼくの中でポジティブなイメージを持ってはいない。

ただ、この「捨てる」という行為が、人生において、非常に重要な行動だということを、今日は話していきたいと思う。

そもそもだが、なにか不要なものを捨てるということが良いという話を、今回しようと思っているわけではない。

この現代社会ではやることが多すぎる。現代人は多忙だ。やらなきゃいけないことに押しつぶされているように感じる。

大昔までは生きること、食うことに全精力を注ぎ込んでいたが、この現代社会において、食うに困るという人は、大昔から比べたら格段に減ったはずだ。

今、このモノが溢れる時代において、そのモノたちに押しつぶされて、呼吸困難に陥っているような感じもある。そこで必要なのが「捨てる」行為なのである。

ぼくたちの頭の中には「これはやらなきゃいけない」とインプットされているものがたくさんある。二兎を追うもの、一兎も得ずというが、やらなきゃいけないことをいくつも抱えていると、それだけでパンクしてしまう。だからまずやることは捨てて、絞った方がいい。

本来生物として生きていくだけであったら、食事・睡眠・子孫繁栄だけに集中すればいい話である。

もちろん病気、怪我をしないように気をつけたり、それに付随して清潔にしておくことなどもマストになってくるであろう。

しかし現代社会において、そういった生きる上で必要なモノは充足されるようになった。だからある意味人間は暇なのである。「生きる」という生物としての仕事がかなりできるようになってしまったのである。

では暇になった人間は、その寿命を全うするまで、何をしたらいいのか。人間の欲は止まらない。さらに生きることに寄与できることを集中していくだろう。これは欲望の特徴だが、欲に際限はない。

欲にまみれるとあれもしなきゃ、これもしなきゃで段々苦しくなってくる。それを治す特効薬が”捨てること”とぼくは考える。

捨てるコツは、まず自分は「満たされている」、「不足していない」状態に気づくことが、ファーストステップである。

そして次に必要なことが「求めすぎない」ということである。絶対これをやらなきゃ!と、自分の中でガチガチに考えすぎてしまうと、それに心が囚われ、苦しくなってしまう。だから「まっ、できなくてもいいか」と、自分を許してあげることが、非常に重要である。

ポイントはもう自分は十分満たされており、求める必要がない状態であることに気づくことである。ただ人間は、そう言った何も変化がないところは苦手で、段々とつまらなくなってしまうと思うので、少しぐらい欲を出して、1日1個ぐらいを目安に欲を実行するくらいが、欲にまみれず、落ち着いた人生を送る秘訣だと、ぼくは考える。

以上

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