(68) 悩んで苦しい時は、どうすればいいのか?
あれもやらなきゃいけない、
これもやらなきゃいけない。
問題、課題が山積みで、もう嫌になってしまったことはないだろうか。
平日が終わり休日に入っても、やらなきゃいけないことがいっぱいで、うんざりすることはないだろうか。
ぼくはよくこの傾向があったのだが、ある手法によって、うんざりは最初はしてしまうのだが、そこから抜け出す方法を見つけた。今日はその方法をシェアしたい。
まず悩みとは何か
まずこの問題を解決するためには、「悩み」の正体をちゃんと把握しておかなければならない。
この悩みというのは自分の脳が生み出している。そしてこの脳は、どうすれば生存(サバイブ)できるかを常に意識的、かつ無意識的に考えている。
悩みとは、脳が生み出した、生きるために解決しなければいけない課題たちのことである。
例えば、休日に入っても出てくる悩みとして、買い物をしないといけない、掃除をしないといけないということから始まり、このままの人生で良いのだろうか、といったかなり漠然とした悩みも含まれているかもしれない。
これらは粒度もまちまち、そして解決のための難易度もかかる時間もバラバラなので、たくさんありすぎて辟易してしまう。ではどうすればいいのだろうか。
①書き出す(一度に相手にせず、一つずつ対処する)
脳の中では流動的にたくさんのことを考えることができる。それは長所ではあるのだが、逆に短所でもある。それは一度にたくさんのことを考えすぎて、収拾がつかなくなってしまうことである。
これは一度に何人もの人に話しかけられるのに似ている。一度に5人の人から話しかけられても、聖徳太子でもない限り、一度に対処することはできない。普通は一人一人話していく。それをすればいいのである。
ではどうすればいいのか。それは、まず悩みの一つを書き出すのである。
書き出すと文字として残る。脳のように悩みが混在せず、可視化できる。
例えば休日に買い物に行かないといけないとする。外は雨も降っており、非常に面倒くさい。ノートには、「買い物に行く」とだけ書いた。次にどうすればいいのか。
②やらないと起こる最悪なこと、中くらいのこと、最高のことを書く
これは、ぼくのメンターのクリス・モンセンさんが、自身のYouTubeで紹介されていた方法だ。最後にリンクを貼っておくから、ぜひみてほしい。
この方法は、まずやらないと起こる最悪なことを想像する。先ほどの買い物の例で言うと、買い物に行かず起こる最悪なケースを想定する。
<最悪なケース>
- 食べるものがなくなって飢え死にする
- 今、地震が起きて閉じ込められるが、食糧がないので餓死する
- 健康を損なって病気になって倒れる
こんなところだろうか。脳が考える最悪なケースとは、自身の死である。上記を見ればわかるように、やはり死に関することが、最悪なケースとして思い浮かびやすい。
だがはっきり言って、こんなことはまぁ起こらないだろう。脳の想像力は非常に逞しく、このようなこともイメージできてしまうのだから恐れ入る。
では次に、買い物をしないことで起こる、現実的なケースを考える。例えば次のようになる。
<現実的なケース>
- 食べ物がなくて朝食までは我慢できるが、昼食までには買い出しに行かないといけないだろう
- 来週の平日に入った時に、食糧がないと困るだろう
こんな感じである。まあ不満はあっても、行かないと困るよな、ということが冷静になると見えてくるだろう。
最後に最高のケースを考えてみる。これは買い出しに行かずに起こる最高のケースを考える。
<最高のケース>
- 買い出しに行ったら、知り合いに会っておしゃべりできるかもしれない
- 自分の好きなお菓子などを買える
- 気分転換になる
- 行き帰りに寄り道ができる
などである。こう考えていくと、買い出しに行くのも悪くないと思えてくる。
このように、3つのケースを考えると、なんだかんだ行って、買い出しに行かないと困るのは自分だし、買い出しに行った時に誰かに会えておしゃべりできて、寄り道もして、気分転換になるかもしれない。こう考えていくと、買い出しも別に悪いことばかりではなく、良いことも多いことに気づくことができる。冷静に分析することで、良いところも見えてくるのだ。
しかし脳で考えている限り、こんなに論理立てて一つのことを考えることはできない。脳の中は流動的なので、こんなにゆっくりと1つのことを考えるのに適していない。もっとパッパと物事を処理していくことに向いているのが脳なのである。ただそれは脳の長所として良いところなので、それができないじっくりと1つのことに対し冷静に対峙し、メリット・デメリットを見定めていくには、書き出して可視化することが望ましいのである。
脳からアウトプットして対峙する
悩みから解放されるにはどうしたらいいか。それは頭の中で考えるのではなく、まず書き出して可視化・固定化させることである。
そして最悪・現実・最高なケースを考えて、メリット・デメリットを冷静に判断することだ。
それを悩みの一つ一つに処置していけば、怖いことはない。悩みはいつ襲ってくるかわからないので、ぼくはノートをすぐ手に取れる場所に置いている。そして悩みが襲ってきたら書き出してその悩みと対峙するようにしている。
ずっと悶々と悩むのは苦しいことだ。一度吐き出して冷静に対峙していくことをおすすめしたい。
参考
クリスさんの動画。1時間のウェブセミナーなので見切るまでかなりの根気が必要。だが見る価値はある。
以上
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