(80) 決めることについて

誰かを助けることはいいことだ。

誰かからのお願いは、極力聞いてあげなければならない。

こういう風に思うこと自体は素晴らしいことだと思う。

しかし、誰かのために行動することを正とした時に起きる弊害が1つある。

それは、誰かを助けるということは、無限にあるということだ。

また助けてほしいという依頼も、どんどん舞い込んでくる。

こうなると、自分のリソースがいくらあっても足りない。本当に自分のしたいこともできないし、自分が疲弊してしまう。

だから、「誰かの役に立つ」というルールの上位に、もっと強いルールを作ってあげる必要がある。

例えば、最初は受け入れ難いかもしれないが、「他人より自分を優先してよい」というルールだ。

誰かを優先することに慣れている人は、これは相当受け入れづらいだろう。

いやいや、自分を優先してはいけない。まず他人を優先しないと、と思っている人が世の中たくさんいると思う。

しかし、この「他人より自分」ルールを適用してあげないと、実はとんでもないことが起きるということを、これから説明していく。

まず、他人より自分を優先していない、つまり他人の方が優先順位が高いとなると、他人>自分ということになり、絶対的に他者を優先しなければならなくなり、自分は疲弊する一方になる。

では、他人<自分だとどうなるか。こうなると、他者を助けるのも自分の一存で決めていいし、もちろん他者を助けず自分を優先するのもありになる。実に多くの選択肢を取ることができるようになるのだ。

なので、まずは自分を優先してもいいと、自分を納得させる必要がある。他者を優先すると、動きがとにかく取りづらい。主導権を握るということに近いのかもしれないが、まず自分で”決める”ということが非常に重要になってくる。

以上

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