モノクロフィルム・プロフィール撮影
フィルムカメラって、若い人の間で人気が出ているらしいです。
昔は、写ルンですとかで、小学生の時に撮ったりしませんでしたか。あれよりはもう少ししっかりとしたフィルムカメラで写真を撮る若い人が増えているみたいです。
フィルム写真ならではのエモい写真が撮れるということで大人気のようです。
でもぼくはフィルムカメラって、エモい写真が撮れるのもいいと思うのですが、それより別のところにぼくの場合は惹かれています。それは「ネガが残る」というところです。
目次
ネガってなに?
ネガの前に、まずフィルムを理解しなければいけません。フィルムとはこういうやつですね。

図1:フィルム(左側の黒い筒は、入れるケース)
この筒の中に、プラスチックっぽいロールが入っています。
トイレットペーパーを想像してみてください。あの筒のやつですね。あれみたいに、紙ではなくてプラスチックの平べったいのがクルクルと巻いて、この筒の中に入っています。
それを取り出してみると、以下のようなものが出てきます。

図2:ネガフィルム
これが1m強くらいの長さになります。結構な長さですよね。小さい子どもの身長と同じくらいの長さがあります。
これをよく見てみると、1コマ1コマ区切られていますよね。写ルンですでも、写真を撮る際、右手の親指でカリカリとダイヤルみたいなのを巻いてたと思うんですよね。あれをすることによってこのフィルムがカメラの中で巻かれ、この1コマ分先送りにされるのです。
そうして写真をパシャリと撮ってまたカリカリと先送りにし、また写真を撮る。それを1mくらいやると1本のフィルムが撮り終わるという仕組みです。
では、ネガと呼ばれるものはなんなのでしょうか。
ネガはネガティブの略で、「反転」を意味します。図2を見てください。例えば一番右の空の写真。空が真っ暗で、木が真っ白なのはなんだか変な感じがしませんか?

図3:普通は、空が明るくて、木々の方が暗い
こうであった方が普通だと思いませんか。

図4:こちらの写真の方が普通
実はフィルムだけだと小さくてよく見えないので、よくあるL版くらいの紙にプリントするのが普通です。そのプリントする際に、白黒が反転してしまうんですよね。だからプリントする時に白と黒が普通のようになるよう、フィルムの時にはそれが逆転するように映るようになっているんですね。
いつもと逆転・反転しているので、そういったフィルムを「ネガフィルム」と呼んでいます。
少し難しかったでしょうか。ネガフィルムの逆の「ポジフィルム」といって、目で見たままで映るフィルムもあります。今回は正直ネガでもポジでもいいのですが、このフィルムがすごくいいんじゃないかという話をしたいと思っています。
フィルムはその場に一緒にいた相棒
デジタルカメラを卑下するつもりは毛頭ないのですが、デジタルはあくまでデジタル。シャッターを切ってもデータが残るだけです。
しかしフィルムカメラはどうでしょうか。フィルムって、その時その場にカメラや自分と一緒に”そこ”にあるものなんですよね。
その時の気温、空気感、温度感、緊張感。そういった”感”を一緒に共有しているのです。
それを撮り終わって現像(※)して、保管する。プリントをしてもその写真はどこか他人というか、よそよそしさを感じます。しかしフィルムそのものは、あの時自分と一緒にいた相棒です。
※現像・・・フィルムにある薬品処理を施し、ネガ状態で写真を浮かび上がらせること。(実は何もしないと、フィルムは真っ黒のままなのです)
他の例として、車が挙げられると思います。マイカーを買って長年乗っていると、いろいろな思い出ができてきます。
色んな場所に家族で出かけたな、とか、部活の送り迎えをして、子どもとこんな会話をしたな、とか。
いろいろな思い出が時間と一緒にその車に積み重なっていくと思います。
そういったものとフィルムは似ている気がします。時間の経過を自分と一緒に過ごしている。データではなく、モノとして残るという点が、フィルムのいい点だと思うのです。
フィルムでプロフィール写真を撮ってみよう!
そこでぼくがおすすめしたいのが、このフィルムで、プロフィール写真を撮ってみませんか、というご提案です。
デジカメであれば、それはデータで残り、SNSやインターネット上で扱いやすいでしょう。
あいにく、フィルム写真はそういった用途に適していません。ですが、フィルムが残ります。
フィルムを見ながら、
・この時この写真撮ったな
・この時こんなトラブルがあって大変だったけど、いい写真になってよかったな
と、思い出が一緒になって出てきます。
デジタルカメラで撮る写真もいいですが、ぜひフィルム写真でもプロフィール写真を撮ってみませんか?
撮影の流れ
日程決め
まず日取りを決める必要がありますので、候補日を3つほどご提示ください。
その際、時間帯(午前や午後)の入力もお忘れなくお願いします。
当日の流れ
集合後、会話をしつつロケ地まで足を運びます。ロケ地についてはお互いの意見が一致した場所とします。なお、屋内ではなく、公園などの屋外での撮影を想定しております。
ネガフィルム納品
後日2〜3週間以内をめどに、現像したネガフィルムをお渡しして完了です。
よくある質問
なぜモノクロ(白黒)なの?
カラー写真のいいところは、見たままの姿がフィルムに残るということです。その時どんな服を着ていたか、どんな天気だったのか、色から得られる情報はたくさんあります。
一方、モノクロはどうでしょうか。白と黒の二つの情報しかないため、伝わる情報が低下します。
それであれば、カラーにすればいいじゃないかと思われるでしょう。しかしモノクロにはモノクロのよさがあります。モノクロは色情報が少ない分、その形の良さだったり、グラデーションの綺麗さが際立ちます。例えば以下の写真です。


最初の写真は雲から太陽がのぞき、雲に覆われた空です。タイトルをつけるとすれば「雲から顔をのぞかせる太陽」でしょうか。
一方2枚目はどうでしょうか。白黒になって、ちょっとクールな印象になったと思いませんか。
これにタイトルをつけるとすれば「雲から差し込む光」となるのではないでしょうか。
色情報が欠けることにより、明るい光の部分と暗い雲の部分のコントラストが目立ち、伝わるメッセージ性も変わってしまうのです。
プロフィール写真は普通はカラーというのが定番でしょう。そこにあえてモノクロで挑むことで、新たな自分が見つかるかもしれません。
フィルムをもらっても、SNSでアップしたいのだけど・・・
せっかく撮ったフィルムも、やっぱりSNSはネット上で扱いたいですよね。
その時はネガフィルムを写真に撮ってしまえばいいのです。少し加工は必要ですが、前に出てきた図3と図4のように、あれもデジタルで白黒を反転しています。そうすれば、デジタルで、白黒写真を楽しむことができます。
結局はフィルムを手元に置いて、それを見て楽しむということ?
結局はその通りです。ネガフィルムを保管して、たまにそれを見る。アルバムをめくるような感覚で、プロフィール写真を撮った日のことを思い出す。
もしSNS等で使いたかったらデジカメで撮って加工する。ただ、やはりアルバム感覚でその日を振り返るのが一番楽しいと思うのです。
使用機材について
使用機材は当日によって違いますが、以下のようなフィルムカメラに、モノクロフィルムを装填し、撮影します。

その他注意事項
フィルムカメラの故障、フィルムの現像の失敗の可能性もゼロではありません。その場合、当日のネガフィルムをお渡しすることはできなくなってしまうので、ご了承ください。なお、その場合は再撮影をさせていただきます。
お代
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