(79) 不安になったときは
不安とは、気持ちがいいものではない。なんとなくそわそわするし、悪くなると生きた心地がしない。
どうにかこれを解消したいと思う。ではどうすれば解消できるかについて、話をしていきたいと思う。
なぜ不安になるのか
まずなぜ不安になるかを考えるべきである。一杯一杯の時は不安になったりしない。そんな余裕はない。つまり余裕がある時に不安になるのである。少し余裕が出て、自分のリソースに空きが出た時に、その空きを何に利用するか。人間が生きていくために、不安材料を消していく行為に移る。行為に移るための仕掛けが、不安という感情なのである。
解決策1:他のことに没頭する
なので、まずそのリソースの空きをどこに割り振るかで、不安という感情を起動させなくすることが可能だ。
一番のおすすめは、自分の好きなことややりたいことをして、余裕をなくしてしまうことだ。そうすることで不安の感情が出てこないし、自分のやりたいことができるしで、いいことしかない。
解決策2:不安に、「ありがとう」という感謝の気持ちを持つ
ただ、いつも好きなことをしていられるというわけにもいかないだろう。時には好きなことをできないタイミングもある。そういう時はどうしたらいいのか。正直そういう時はどうしようもない。早く、何かをできる環境に自分を持っていくしかない。手持ち無沙汰の状態になっている時に、不安に駆られやすい。早く手持ち無沙汰の状態から脱するしかない。
しかし、そう簡単に脱せない状態(何かを待っている状態など)の時はどうすればいいのか。その時の精神状態は、不安に駆られ、ハラハラドキドキしている状態だから、こういうふうに自分に言い聞かせればいい。そもそも不安になるというのは、不安材料を消すために想起される感情だ。だから、別に悪いものではない。リスクを排除するために、ストレスホルモンを分泌しているだけなのだ。なので逆に自分を生き延びさせるようにしてくれる感情だと言ってもいい。これはこれで、ありがたい感情なのだ。
だから不安に駆られたけど、何もできない時はまずこういったリスクを洗い出してくれたこの不安という感情に感謝すべきである。「アラートを出してくれてありがとう」と。嫌うのではなく、不安にありがとうという気持ちを持つことが重要である。
いずれにせよ、気になってしょうがなくなったら、体が勝手にそのリスクを排除してくれる。余裕がある時に、リスク予備軍をリストアップしてくれるのが、不安という感情の働きである。そういう風にリスク予備軍を認識しておき、リスクに備えることができるのが、不安の働きなのである。
不安の感情を否定しない。不安にはありがとうと言い、リスクがあることは承知しておく。その上で、自分の好きなことややりたいことをする。リスクとは生きる上で非常に有効な”ツール”なのだ。
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