さじを投げる

諦めのススメ

みなさん、こんにちは。

今回もブログをお読みいただき、ありがとうございます。

今回は「諦め」ということで、一見ネガティブに見えることについて、その大事さを話していきたいと思います。

ぼくは常々、多くの人は頑張りすぎなのではないかと思っています。もっと自分に甘く、許しを与えてあげていいと思うのです。

そのキーワードが「諦め」です。この諦めの気持ちを意識すれば、もっと人生を送るのが楽になると思います。

なぜ諦めが必要なのか → 諦めないと苦しくなる一方

まずそもそもなぜ諦めが必要があるのかという点から、話をしていきたいと思います。

ぼくたちは日々、色々な恐怖に苛まれて、生活を送っていると思います。その根本には「これをしないと悪いことが起きる」という感覚なのではないでしょうか。

ぼくたちはこれまで生きてきた中でさまざまな経験をして、「これができたからこうなった」という因果関係を作っているのだと思います。

例えば、子供の頃、友達のことをぶったからすごく嫌われた、そして嫌な気持ちになったとしましょう。

これは、友達をぶつ→嫌われる→自分が嫌な気持ちになる、という因果関係ができています。

友達をぶつと嫌な気持ちになった

こういったことを繰り返すことで、自分が嫌な気持ちにならないためにはどうすればいいのかということを学習していきます。

いわば数学で言う生きるための「方程式」のようなものができていて、それに即してその後も生きていきます。

方程式ができればできるほど、より生きやすくなります。しかしこの方程式には最大の弱点があります。それは「AであればBになる、つまりBになりたければAをしなくてはいけない」と言う義務感・責任感が生まれてしまうことです。

Bになりたくなければ、Aをしなければいけない

これはBと言う恩恵を得るためにはAしなければいけないと言うことにもなります。方程式ができればできるほど、Bと言う恩恵は増えていきますが、それと同じくAと言うやらなければいけないことも増えてしまうのです。

世の中、メリットばかりを享受できるわけではないのです。そこには必ずデメリットも含まれているのです。

義務Aと恩恵Bの関係

そしてその恩恵Bを恒常的に得てしまうと、今度はBを失うことが怖くなってしまいます。これが冒頭に出てきた恐怖の正体です。

人間には『損失回避の法則』と言うのがあって、「得するより損したくない」と言う心理が働きます。そのため、今まで得られていた恩恵Bを失うのが何より避けたいと思うのです。そのために恐怖という感情を使って、その回避を成功させようとします。

ではここからが本題で、どうすればその恐怖から解放されるのでしょうか。それは簡単で、恩恵Bが無くなることを諦めるということです。

諦めると楽だし、案外失うものがない

例えばぼくは毎朝子どもたちを保育園に送っていますが、毎朝うまく行くとは限りません。サクサク朝ご飯を食べてくれない時もあれば、保育園に行きたくないと駄々をこねる時もあります。

しかし仕事に行く時間は決まっているわけですから、当然焦るわけです。

なぜ焦るかというと、保育園登園で手間取る→仕事に遅れる→自分の評価が下がるというのを避けたいからです。避けるために、子どもを叱りつけて無理やり行かせるという手段もあるでしょう。つまり頑張ってしまう、無理してしまうのです。

しかしここで諦めてみます。しょうがない、最善を尽くしたが遅れることは必至だと。さじを投げてしまうのです。恩恵Bを得ることを諦めるのです。

いっそ諦める

ぼくはもう仕事に遅れそうだったら、その旨を会社に連絡します。保育園登園で手間取って遅れます、すみませんと。

もちろん毎日遅れていて仕事に支障が出てしまうのだったら考えものだと思いますが、正直一日くらい15分くらい遅れても支障は出ません。意外に諦めても、その恩恵Bは無くならなかったりするものです。

いっそ手放してしまう、潔さ・諦めが必要だと思うのです。

諦めても、案外失わない

まとめ

ここまでで、諦めが必要な理由と、諦めることによるメリットの話をしてきました。

人間は失うことが怖いから、どんどん無理をしてしまう。しかしいっそのこと諦めて手放すことによって楽になるし、失うものも案外少ないという話をしました。

もちろん諦めてばかりでいいと言っているわけではありません。頑張らないといけない場面は出てくると思いますし、諦めてばかりだと成長は望めないと思います。

今回言いたかったのは、もう少しその諦める比率を上げてもいいのではないかという提言です。自分に厳しすぎる人が多い印象があるので、もっと自分に許しを与えていいのでは、というお話でした。

今回も、お読みいただきありがとうございました。

2022-04-30|
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