エスカレータ右側混雑・解決法「蓋をする」

今回は、エスカレータが混雑する課題を解決する方法について、話をしたいと思います。

エスカレータ混雑問題とは

この問題とは、エスカレータを利用する際、左側だけに並んでしまい、長い列が発生してしまうことです。

左だけが混んでいるのに右は空いている。これはなぜかみんなの共通認識として、「右側の列は急いでいる人用」というものがあり、故意に右側を空けてしまっています。

右にも並べばこの行列はなくなるのに、なんだかもったいないですよね。

そもそも、右側は急いでいる人優先という考えはなくて、エスカレータは基本的に止まることとなっています。

埼玉県と名古屋市においては条例にて、エスカレータの利用について定めているところまであります。

埼玉県エスカレーターの安全な利用の促進に関する条例

第五条 エスカレーターを利用する者(次条において「利用者」という。)は、立ち止まった状態でエスカレーターを利用しなければならない。

名古屋市エスカレーターの安全な利用の促進に関する条例

第 8 条 利用者は、右側か左側かを問わず、エスカレーターの踏段(人を乗せて昇降する部分をいう。)上に立ち止まらなければならない。

基本的に立ち止まるということなんですね。

なので、右側を空けて急いでいる人が駆け上がるというのは、安全面から禁止されているわけです。

しかし、なかなか駆け上がりはなくならない

これは自分もそうですが、電車がホームに来ていそうで急いでいる時、エスカレータの右側が空いていると、ついそこを駆け上がっていきたい気持ちに駆られます。

もし右側が空いており、駆け上がっている時、そこに人が立ち止まっていたら、とてもイライラするでしょう。

「この人はなんで呑気に立ち止まっているんだ、こっちは急いでいるんだ」と。

別に右側で止まっている人は何も悪いことをしているわけではなく、ルールである「エスカレータでは立ち止まる」を守っているだけです。

しかし今までの風習の、謎の「右側は急いでいる人用」というルールの方が強く、右側は空けることがまだ根深く生活に紐づいているのです。

解決法 蓋をする

今までポスターで啓発活動をしたり、警備員を配置し、立ち止まることを声かけしたりする活動がされてきました。

しかしどれも効果は今ひとつで、例えば警備員の人がいなくなると、立ちどころ右側に空きが出て、左側に行列ができてしまいます。

ではどうすればよいのでしょうか。

今からお話しする方法は、実際にエスカレータの現場であった情景です。

この方法であれば、右側に空きができず左右両方に人が並び、行列が解消されます。

その方法ですが、右側の列を、「高齢者の方優先レーン」とするのです。

私が見たその現場では、右側に高齢者の方が一人止まっており、その人は駆け上がったりしなかったため、自然と右側に列ができました。

高齢者の方の次に並んでいる人も、高齢者の方という意識もあって、急かすことはしていませんでした。

結果として右側にも列ができ、全体的な行列が解消されたのです。

これの考え方のミソは、言い方は良いか分かりませんが、「蓋をする」ということです。

高齢者の方という、動かない点を一つ作りそこで蓋をしてしまうのです。

右側は高齢者”優先”と言っているだけで、他の人も空いていれば使っていいわけです。そうすると、高齢者の方を起点に右側にも段々と列ができてきます。

後ろから来る人も、高齢者には優しくするもの、という固定概念がありますから、自然と立ち止まります。こうして左右両方に列ができるとなるのです。

課題 啓発と事故の可能性

しかしこの策にも課題がいくつかあります。

まず一つ目は高齢者の方がちゃんと右側に並んでくれるかです。昔の方ほど、人に優しく気を遣う傾向もあると思いますので、「右側に並んだら、急いでいる人の邪魔になってしまう」という思いから、右側に並ばず今まで通り左側に並ぶ恐れがあります。

これへの打ち手は、それこそポスターや電車内のデジタルサイネージ等を利用し、エスカレータの右側は、安全のため高齢者の方に使ってもらおうと啓発し、意識改革などをすることが挙げられます。

次の課題は、啓発もでき、右側は高齢者の方が使うものとなれたとし、晴れて高齢者の方が右側に並んでくれた際、今まで通り急いでいる人がそれを知らず駆け上がってきて、高齢者の方とぶつかり、事故につながるケースです。

また立ち止まっている高齢者の方にイライラし、暴言を吐いたりする人が発生する可能性もあります。

これが、この策を導入する上で、一番気をつけなければならないポイントだと思います。

しかし電車内の優先席を思い出して欲しいのですが、優先席に高齢者の方や、障がいを持っている方、妊婦の方が座っていても、それは当然のことと思いますよね。それはなぜでしょうか。

それは優先席はそういった弱い方を守る席だという考えが、固定概念として頭に入っているからです。

このエスカレータの件も、右側は急いでいる人向けという頭から「高齢者の方向け」という考えに、脳を切り替える必要があります。優先席の概念が頭に入ったのですから、きっとこのエスカレータの右側は高齢者の方向けという考えも浸透できるはずです。

まとめ おかしいと思ったことは直していこう

別にエスカレータの話だけではないですが、長いエスカレータで、なぜか左側は混んでいるのに右側が空いていることにまず疑問を持った方がいいと思います。明らかに無駄で勿体無いと感じませんか。

無駄も余白も大事ですが、明らかに効率を失っている部分は、「それが当たり前だから」と傍観せず、打ち手を打っていった方が良いというのが持論です。

そうしないと、どんどん頭を使わなくなり、状況も悪化してしまうと思うのです。

何かこのエスカレータの案だけでなく、他のことに関してでも、コメントありましたらいただけると嬉しいです。

では今回は以上となります。

ありがとうございました。

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